2007年7月06日
ブレッド&バター・バルセロナは熱狂の渦!

展示会の様子
概 要:
出展社数: 1.006
展示面積: 100.000㎡
会場: Fira de Barcelona
コンタクト:
BREAD & butter Berlin GmbH
Münzstrasse 13
D 10178 Berlin
次回日程:
2008年1月

ブレッド&バターの来場者

パビリオンの概観

スケーター
風を切ってランプを滑走するスケートボーダー、美味しそうなバーベキューの香り、アバンギャルドな装いに身を包んだ若者たち、あちらこちらで数多くのDJがレコードを回し、観客たちが新しいセンセーションを激しく求めている……。7月4日から6日、バルセロナを世界で最もトレンディーな都市へと変貌させる準備を整えて、ブレッド&バター見本市が帰ってきました。1,000社を超える企業が、フィラ・デ・バルセロナ見本市会場で開催されるこのヨーロッパ最大級のファッション見本市で08春夏コレクションを展示し、125のスペインブランドも参加しました。来場者は100,000人を越えています。
最先端のクラシックス
海外からの来場者はとりわけ、スペインブランド、ホコモモラ(Jocomomola)による「ペーパー・クローズ(紙の衣服)」に魅了されました。ホコモモラは08春夏コレクションのスニークプレビューのためにこの変わった素材を選びました。シビラ(Sybilla)オリジナルの若者向けセカンドライン、ホコモモラは、裏返しに着られるようなドレスや、時にはパンツにさえ様変わりするドレスのようなコンバーティブルな衣服を追及しています。
ジョルディ・ラバンダ(Jordi Labanda)は、彼の新しい夏のコレクションを支えるクリエイティブなプリンティングのプロセスを垣間見せてくれました。この夏のコレクションは、私たちがよく知る彼の純粋なラインから離れ、実験的な「ストローク」のコンビネーションを大切にしたイラストレーションを取り入れたものです。ジョルディ・ラバンダの優雅で若々しい「レディ(lady)」ラインは、1950年代ファッションのスカーフやスーベニール・ジャケットを取り入れています。ここでの大きなニュースは、スペインメーカー、カスタニェール(Castañer)製作によるジョルディ・ラバンダ初のシューズラインの発表でした。このシューズラインは、ラバンダのトレードマークともいえるドローイングがにぎやかに満ち溢れたハイ・ウェッジが特徴です。カスタニェールは、スワロフスキーからも、そのホワイト・キューブ(White Cube)のインスタレーションの重要要素として選ばれています。このシューズメーカーは、このチェコのクリスタルブランド、スワロフスキーの有名な精密なカットクリスタルで装飾を施したエスパドリーユを作っています。
イサベル・デ・ペドロ(Isabel de Pedro)はその売上の80%以上を輸出が占めています。ブレッド&バターで、このデザイナーは魅惑的でレトロな「サイゴン(Saigon)」コレクションを発表しました。このコレクションは私たちを古きよきインドシナへ連れて行ってくれるだけでなく、モダンで活気あふれる現代のベトナムの雰囲気もたっぷりと伝えてくれます。超フェミニンなシルクとコットンの衣服は、青、黄色、そして白の花柄プリントが特徴的でした。

ホコモモラ

ラバンダによるカスタニェール

クスト・バルセロナ
ニットウェアのスペシャリストTMXは、よりナチュラルな色合いと組み合わせて、蛍光色の夏を追及しています。形とファブリックの新しい組み合わせは、ゴールドとシルバーのディテールに満ちたコレクションの大きな魅力です。
先端流行をリードする若い力とデザイン
ダビット・デルフィン(Davidelfin)は、その左手による文字とドローイングをモチーフにしたセカンドラインDAダビット・デルフィン(DA Davidelfin)を携えてブレッド&バターにやってきました。このスポーツ・カルチャーの試みは、メンズ、レディス、さらに子供服のデザインにも取り入れられています。ボイス(Beuys)、レフト・ハンド(Left Hand)、ファミリー(Family)、デコ(Deco)、トレンチ(Trench)、ジップス(Zips)、デュアル(Dual)、マンティス(Mantis)という異なる8つのラインは、最近、イタリアのリキュールブランド、カンパリやアメリカのアイスクリームブランド、ベン&ジェリーズとのコラボレーションを成功させたダビッド・デルフィンのクリエイティブ・チームの持つ多彩な可能性を示すものです。
ルクソール(Luxoir)は、メンズウェアの大胆なデザインにさらなる磨きをかけて発表しました。ますます国際的になるアプローチの中、デザイナーズ・デュオ、ルクソールは、スポーツシューズのビクトリア(Victoria)と提携し、ルクソールの生まれ故郷バレンシアで現在開催中のヨットのアメリカズ・カップのための限定エディションのガーメントラインをデザインし、新しい分野へと事業を多角化しています。

ダビット・デルフィン

ルクソールによるビクトリア

ムチャチャ
ムチャチャ(Muchacha)は、デイジーの花に覆われたスタンドが表すとおり、1960年代のフラワー・パワーを追及しました。ムチャチャは、このフローラルでカジュアルなラインと並んで、「驚くべき60年代」のアイコン、ジャクリーヌ・ケネディから触発された慎みのあるエレガンスを、パステルカラーを駆使して見せてくれました。
グラフィックデザイナーたちが立ち上げ、その不遜なTシャツのメッセージで知られるパラミタ(Paramita)は、落ち着いた暗めの色合いを選び、派手さやけばけばしさを排除しました。流れに逆らうことで有名なパラミタは夏のレザーアクセサリー(小物)を探究しています。また、最近では、300ヶ所以上の販売拠点を持つオーストラリアの大手ディストリビューターとの事業提携に乗り出しています。さらに、チェコ、ポーランド、ウクライナ、ハンガリーを含む新しいヨーロッパ市場へと製品の流通範囲を拡大し、現在は、サウジアラビアと日本への進出、そしてアメリカでの製品販売へのステップアップを目指しています。

ミモティカ・ミコラのデザイナー

ペパ・カルネロ

ラースタのスタッフ
「ユア・スタイフリング・ラブ(Your stifling love/息もできないようなあなたの愛)」はバルセロナを拠点とするミモティカ・ミコラ(Mimótica Micola)の新コレクションのテーマです。ピクニックをテーマにした不思議なバッグは赤ずきんちゃんのバスケットに似ています。ミモティカ・ミコラの人気の高いレディス用のヘルメットは、スマートでクリエイティブ、そしてモダンな女性のためにデザインされたものです。このブランドのイラストレーションは、幼いミモ(Mimo)と彼女の子犬、そしてボーイフレンドのミスター・ペイン(Mr. Pain)の冒険を追いかけて描いたものです。ミモティカ・ミコラは、現在、イタリア、ギリシャ、スウェーデン、チェコ、ポルトガルで販売され、短期的視野でアメリカ進出を計画しています。
スペインで最も個性的なこのブランドが出展しなければ、ブレッド&バターとは言えません。そのブランドとは、ペパ・カルネロ(Pepa Karnero)。ペパ・カルネロは、アーバンシーンとナイトライフに触発された超フェミニンなコレクションを発表しました。マラガ出身のデザイナー、ペパ・カルネロは、あざやかな色彩、ナイーブなイラストレーション、すばらしい天然ファブリックで、今回もまた、大きな反響を呼びました。
永遠のデニム
ベター&ベター(Better & Better)はデスイグアル(Desigual)の新コレクションのテーマです。デスイグアルは、ディテールへの細心のこだわりとウォーターカラー、デボレ、パッチワーク、コラージュ、手仕事による刺繍といったテクニックで、どんな小さなものさえも芸術作品に変えてしまいます。イマジネーションと色彩の世界でさまざまな種類のガーメントを作り出すために形式は解体されています。

デスイグアル

ロイス

エル・ナチュラリスタ
シマロン(Cimarron)は、スタンドで取り囲まれたケージの内側に、08春夏のジーンズを隠しました。このコレクションは、刺繍とヘビ革のディテールを取り入れ、純白からエレクトリック・ブルーやコーラルピンクまでの範囲の色彩と色調のひとつの考察といえるものです。妹ブランド、ロイス(Lois)は、その若々しい最先端コレクションのデザインに、宗教的イコンのスタイルを取り入れています。
最先端シューズ
スペイン最大のシューズブランドのひとつ、エル・ナチュラリスタ(El Naturalista)は、最新コレクションで2つの新しい素材に挑戦しています。素朴なリネンは10色の異なる色調を特徴とするもので、一方、レザーは100%天然オイルでグリース処理され、色質が向上し、テクスチャーやベインなどがより美しく現れたものになっています。メンズライン「アレシーフェ(Arrecife/岩礁)」のインスピレーションの源はオーストラリアのグレート・バリアリーフです。このラインには、リサイクルされた天然のラバーソールのサンダル、フリップ・フラップ(ビーチサンダル)、クロッグなどがあります。レディスラインのインスピレーションの源となったのは、南ネパールやインドに先住のラナ・タルー族(タルー族のカーストにおいてのみ、女性が社会的優位をとる)でした。このラインにはヒールやラバーソール、手仕事によるステッチが施されたバックルや、カエルの目のようなエメラルドカラーの石があしらわれたサンダルがあります。また、通気性の高いリネンとオイル処理されたレザーによるイージーウエアのシューズライン「ドライ・ランド(Dry Land)」の原点にあるコンセプトは地球温暖化です。エル・ナチュラリスタは現在、世界50カ国で製品を販売しています。アメリカ合衆国とドイツが主要な市場です。
ビアリス(Vialis)は新しいビアリス・アロ(Vialis Aro)の商品ラインを発表するためにブレッド&バターへやってきました。ビアリス・アロは、ブランドのセカンドラインを構成するスニーカーというよりも、端正なシューズに近いものです。既存モデルの新しい組み合わせに加え、柔軟で軽量のテクスチャーおよびファブリックを用いています。ビアリスはすでに北欧諸国、ポーランド、ドイツ、オーストリア、スイスで製品の流通販売を行っており、カナダとフランスにおける販売拠点も追加しようとしています。またモスクワへの進出も、もう間もなくです。

ビアリス・アロ

ファルッチ

カンペール
ファルッチ(Farrutx)の新しいコレクションは実用性と最新テクノロジーが大きな特徴です。「メディテラニアン・スピリッツ(Mediterranean Spirits/地中海スピリット)」は、あざやかで夏らしいデザインの中で、ロープと石を組み合わせています。伝統的な地中海式プレーティング(編み組み)が重要な特徴です。
カンペール(Camper)は、素材の面においてもデザインの面においても、伝統と現代性の混合を形にしたコレクションを携えて帰ってきました。伝統と現代性の混合では、コンフォート(はき心地の良さ)が最も重要な要素となっています。一方、ロンドンに新しく2つのブティックをオープンしたばかりのプリティバレリーナス(Pretty Ballerinas)はバレエシューズの完全コレクションを発表しました。中には、特別な場面にふさわしい洗練の香りをプラスするためのしゃれたヒールのあるバレエシューズもあります。
流行のフレグランス&アクセサリー(小物)
パチャ(Pacha)は、メンズ用とレディス用の一組の新しいフレグランスの発表の舞台としてブレッド&バターを選びました。1967年型のバンをDJブースに改造したパチャ・ワゴン(Pacha Wagon)は、今回のブレッド&バターの展示ブースの中で最もオリジナリティあふれるスタンドのひとつでした。

プリティバレリーナス

ペペ・マテウ

バオ・ワークス
よりフレッシュで自由で使い道の多いアクセサリーは、ペペ・マテウ(Pepe Mateu)が提案しています。エスニック・スタイルと1980年代の色彩に触発されてデザインされたバッグ、ベルト、ファッションジュエリーは、デザイン性と独創性を追い求める男女のためのものです。
このエディションが終了したばかりにも関わらず、もうすでに次回2008年1月のブレッド&バターの開催が待ち望まれています。来年の1月には、グレードアップし、さらに大規模になったブレッド&バターがバルセロナへやってきます。主催者はすでに、来年1月のエディションでは、新しく2つの展示ホールを追加し、展示面積を160,000㎡へ拡大することを発表しています。ミース・ファン・デル・ローエ・ビルディングとパラシオ・ナシオナル・ビルディングが展示とオープニングのために最適の会場であると考えられています。新規創設されるセクション「B&Bソーシング(B&B Sourcing)」はテキスタイルメーカーのための専用展示会場となる予定です。
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