2007年3月01日
ブレッド&バター、エピソードIV

展示会の様子
概 要:
出展社数: 82.837
会場: Fira de Barcelona de Montjuïc
コンタクト:
Bread & Butter Barcelona
C/ Ample 24 Pral. 2ºA
08002 Barcelona
次回日程:
2007年7月4日-6日
来る1月17-19日、ヨーロッパのセレクトブランドのための展示会、ブレッド&バター・バルセロナ(BBB)がモンジュイックの丘に位置するバルセロナ見本市会場の記録を塗り替えました。20度というバルセロナの気温も味方して、世界中から2007/08秋冬シーズンの新作を探す82,837名の来場者を迎えました。
BBBの主催者によると北米、ドイツからの来場者が増加し、ほぼ倍増になりました。これはおそらくベルリン展がキャンセルされ、この展示会の開催地がバルセロナに定着したからだと思われます。また、来場者の国別内訳は、スペイン/ポルトガル(33,698名)、イタリア(13,517名)、ドイツ(6,784名)、イギリス/アイルランド(5,963名)、フランス(5,591名)、ベネルックス(5,289名)、スカンジナビア(1,706名), オーストリア/スイス(1,700名)、ギリシャ(1,393名)、北米(1,357名)、トルコ(1,114名)、東欧(1,082名)、ラテンアメリカ(725名)、イスラエル(424名)、韓国(393名)、ロシア(351名)、日本(310名)、香港(223名)、オーストラリア/ニュージーランド(94名)です。
さまざまなファッションの顔
展示会場は、明確にゾーニングされています。ファッションという枠組みの中で、オートクチュールからアーバンファッション、ライフスタイルと最新のシューズまで、個性的で明確なビジョンを持ったファッションピープルに必要不可欠なもの全てを網羅しています。シューズ企業マルシューズ社は、ラス(Ras)ブランドでは、大きなリボンやストラス使いのグロッシーなバレリーナシューズでとてもスィートな面を打ち出し、アリマ(Alima)ではハードコアとピンナップガールの間を行くピープトゥで、センシュアルな面を表現していました。マルシューズ社はWSA (ラス・ベガス)、GDS (デュッセルドルフ)、MICAM (ミラノ)、モダカルサード(マドリード)、APLF (香港)、OBUV (モスクワ) に出展します。

Ras

Alima

Pepa Karnero
エコロジーシューズのエル・ナトゥラリスタ(El Naturalista)は、BBBでチャリティプロジェクトAtauchi を広めました。ナスカ(Nasca)ラインの売り上げは、ペルーのアレキパの身体障害児のホーム建設のために使われます。このブランドは既にヘルシンキ、台湾、ベルリンにショップを持ち、2007年にアメリカのサンタモニカに一号店をオープンする予定です。
パチャ(Pachá)のヒッピーでセンシュアルなアクセサリーも特筆に価します。サテンのイブニングバッグはイビサ島で一晩中踊り明かすのに最適で、ファーのイヤーマフや変わったメンズ財布は、パーティ好きの人たちのお気に入りとなるでしょう。都会のナイトライフには、ペパ・カルネロ(Pepa Karnero)の明るい色使いの若くてフェミニンで、シックなスポーツコレクションも似合います。
スペイン人デザイナーシビラ(Sybilla)とそのセカンドライン、ホコモモラ(Jocomomola)の秋冬コレクションは、アメリカン・インディアンのヒッピースピリットと「ピース&ラブ」宣言にインスパイアされました。インディアンフォークロアを60’sのデザインにのせて、ハンドクラフトの仕上げにしました。他にもスパンコールやラインストーンのディティール、幾何学模様のパターンやブランドロゴをあしらった明るい色のレギンスなどがディスコ時代初期のカルチャーを彷彿させます。小物に関しては西部開拓時代の連想させるレザー使いです。

Jocomomola

Armand Basi

Csuto Barcelona
シルクロ・デ・プント社(Círculo de Punto)のヤングブランド、ムチャチャ( Muchacha)は2つの全く異なるラインを展示しました。「 Mystic Urban」 は赤とホワイトのコンビネーションで、「 Forest Fairy Tale」はオークルとグリーンのナチュラルはアーシーカラーです。このブランドは、上海、トゥールーズ、フィリピンで販売されています。また、CPD, CPM , Intermezzo Collections (ニューヨーク)、コートリー (ニューヨーク)、プロジェクト (ラスベガス)、とレンズ (カナダ・エドモントン)で展示予定です。
「スペリオール」スタイル
プレタポルテの有名デザイナーたちがBBBのスペリオール・セクションで、メインラインよりもよりアーバンなセカンドライン・コレクションの展示を行っています。
ここは、1月にバルセロナコレクションでデビューを果たした、ドイツ人デザイナー、マーカス・ルプファー(Markus Lupfer)によるスペインブランド、アルマンド・バシ(Armand Basi)のためのセカンド・コレクションを目にするチャンスです。伝統的な日本の着物のピュアなラインとビクトリア朝の上着を組合せ、ルプファーは肩と脚に注意を集中しています。主にダークな色調のコレクションの中でタフタとシルクが際立って目を惹きます。クスト・バルセロナ(Custo Barcelona)がファッションとはカラフルで、極端で、ハッピーで、人生そのものと考え、新しいカッティングとシルエットを探していきます。

Camper Kids

Chie Mihara

Vialis
バレアレスに拠点を置く革新的シューズブランド、カンペール(Camper)が初めてBBBで最新のメンズおよびレディスのコレクションを展示しています。また1月19日から21日にフィレンツェのピッティ・ビンボでデビューを果たした「カンペール・フォア・キッズ(Camper for Kids)」の展示も行っています。カンペールが出展する次の国際見本市は、デュッセルドルフのCPDです。クラッシックと快適さのエッセンスを併せ持つレトロなデザイン‐カンペールのカジュアルなデザインは遊び心に満ちて楽しさ一杯です。しかし楽しいシューズは同時に繊細でなければならないのも事実。それを証明するかのように、チエ・ミハラ(Chie Mihara)は、自分の足でしっかりと地面を踏みしめることを夢見る女性のための最新コレクションを見せてくれています。マドリードのフエンカラル通りのヒップなショッピングエリアでの新ブティックのオープニングを間近に控えたビアリス(Vialis)は、強力なデザイン・コンポーネント、贅沢なマテリアル、快適さへの取り組みを実現させたオリジナルシューズを公開しました。ムニック(Munich) はバルセロナの最もトレンディなボルネ地区に初ショップをオープンすることを発表しました。ハイメ・マスカロのプリティバレリーナラインでは最もファンキーなバレエシューズを展示しました。
ファッションの持つ最もコンセプチュアルな側面は、ダビッド・デルフィン(Davidelfin)のスタンドで発表されました。彼の新しいメンズおよびレディスのスポーツ・クチュールライン、ダ・ダビッドデルフィン(DA Davidelfin)のデビューの舞台としてBBBが選ばれたのです。このダ・ダビッドデルフィンは、スペイン語の動詞「dar(ダール 意味は「与える」)との言葉遊びも兼ねて、ファッションを「寛容」の行為として見ようとする試みです。コットンのTシャツ、スウェットシャツ、そしてボンバー・ジャケット、さらにフェルトのクロス、刺繍、バンデージやミリタリー・ディテールのアクセサリー(小物)は、「デメナージュマン=引越し)」、「レフト・ハンド」、「ミッドナイト」、「デコンストラクション」、「リフティング」という5つのテーマにさらに細分されていました。そして、ファッションに対する型破りなアプローチを見せてくれたもうひとつのブランドは、スペインブランド、フレデリック・オムス(FredericHoms)。フレデリック・オムスは、間もなく、ロシア、南アフリカ、そしてブルガリアなど新しい市場へも登場する予定です。
マラババ(Malababa)の想像力豊かなアクセサリーはすでにアメリカにおける顧客を獲得し、間もなくニューヨークのバーニーズでの販売が始まります。小さなカルロッタをフィーチャーし、飾り結びがにぎやかな、デザイナー、アナ・カラスコ(Ana Carrasco)による新コレクションは、オリジナルで刺激に満ちたスタイルを提案し、うわさの的になること間違いありません。

Munich

Davidelfin

Castañer
クラッシックスタイルとよりトレンディーなスタイルを併せ持つフロレンティーノ(Florentino)、そしてエレガントなメンズシューズと熟練のクラフトマンシップが冴えるカスタニェール(Castañer)-いずれもスペリオール・セクションにスタンドを構えていました。
「スダジオ.04」
スタジオ.04・セクションは、若いデザイナーたちに国際的な関心や注目を持ってもらうことを目的に企画されたこのプラットフォームで、若いデザイナーたちを発見するための場所でした。インパクトや強い興味や関心を与えることを追求した会場設定、雰囲気、展示会場内のデザインや装飾は、アーキテクチュアルなレイアウトで整えられていました。ここで注目を集めたのは、ジョセップ・アブリル(Josep Abril)によるニュー・コレクションでした。それは、彼が持つ熟練した伝統的なテイラーリングの技術との完璧なコンビネーションを実現した輪郭のはっきりしたストリート・スタイルでした。ゴリ・デ・パルマ(Gori de Palma)は、パリと1950年代からインスピレーションを得た永遠のフェミニニティーへのトリビュートとなるデザインを展示しました。ルクソール(Luxoir)は、「ジャンク」と題したコレクションを発表しました。ジャンクにはレディス向けのデザインも含まれています。いつも変わらず形式やしきたりにとらわれることなく、今シーズンのマドリードコレクション(シベレス)で見事デビューを果たしたこのデザイナー・デュオは、ありふれた身の回りのモノとフレッシュでカラフルな服をベースにした、ファッションに対する個人的なアプローチを提案しています。

Cimarrón

Desigual

Divinas Palabras
他にも2人の若きデザイナー、チェル・ミラス(Txell Miras)とミレヤ・ルイス(Mireya Ruiz)が自らの作品発表の場として「スタジオ.04」セクションを選びました。ミラスの「エキリブリオス(Equilibrios)」は思いがけない形とのバランスを保とうとする試みでした。一方、ルイスは、カジュアルと華々しいぜいたくを組み合わせて、女性を鳥へと変身させました。翼を生き生きと表現したルレックス、レザー、パッチワーク、そしてフェザーが、ブラック、シルバー、ゴールド、さらにオークルによって特徴付けられたコレクションにうまく溶け込んでいました。
永遠の「デニム」
いつの時代も変わらぬ人気のブルーのファブリック、デニムは、ついに若々しい個人主義が特徴のセクションの名前になりました。「エンルーテッド・イン・デニム(enrooted in denim)」のタイトルのついたこのデニム・セクションは、非常にクラシカルなものから最もトランスグレッシブなものまで幅広くデニム分野のブランドに焦点を合わせています。
シマロン(Cimarron)はBBBに3つのラインを展示しました。「ミリタリー・ガラ」は、アーミーのために生み出されたガーメントをベースに、エレガンスの本質を備えたラインで、ゴールドとシルバーの糸を使用し刺繍によるトリミングが特徴です。「ロイヤル・コラージュ」は、ベルベットのディテールと着色したコーデュロイを用い、英国の寄宿学校スタイルを彷彿とさせるラインです。そして「ロック・コンテッセ(ロックな伯爵夫人の意)」は、人気シンガー、プリンスのキラキラと輝くような洗練された豪華さを彷彿とさせ、彼がその全盛時代にきらびやかに身に纏ったスタイルを連想させるラインです。
サエス・メリノ社が所有する他のブランドロイス(Lois)はファブリック、カラー共にイノベイティブなコレクションを発表しました。特に黒、茶、パープルが主役の色でした。ロイスは極端なカットでとてもタイトな服を作りました。

Vaho Works

Bóboli

Pan con Chocolate
「ラ・ヴィダ・エス・チューラ(La vida es chula)」または「ライフ・イズ・クール」は、一際目を惹くデスイグアル(Desigual)の展示スタンドのテーマ、フルーツ・アンド・ベジタブル・マーケットのタイトルです。ここではその豊かな才能と創造性が大胆なカジュアルスタイルの中で一体となっていました。多様なメッセージを用いて、デスイグアルは、人生の中のシンプルな物事を楽しもう、あれこれ急いで行動するのをやめよう、そして日々の暮らしの中のすべての瞬間を大切にしようと私たちに呼びかけてくれます。
スポーツ&ストリートのアーバン・カルチャー、子供たちのためのbbキッズ スポーツ&ストリート・セクションを訪れることは、アーバン・ブランドをチェックし、アートエキジビジョンを楽しみ、サーフィン、スケートボード、スノーボードあるいはストリートからインスピレーションを得たファッションショーを見ることができる絶好の機会を手にすることです。このセクションで提案されているのは単なるファッションだけではありません。アティテュード(姿勢や態度)や音楽、アート、さらには友情までもが提案されています。スペインブランド、ディビナス・パラブラス(Divinas Palabras)はここでブランドの最新コレクションを発表しました。同じくバオ・ワークス(Vaho Works)も、古いモノに新しい生命を吹き込むみ、それらを何か違った、何か役立つものに変化させることを個人的な哲学として貫き、ここでコレクションを発表しました。バオ・ワークスが行ってきた仕事や創ってきた作品の成果は、ウルトラ・モダンなハンドバッグ、ケース、そしてバオ+BBBバッグ(Vaho+BBB bag)のようなショルダーバッグとして見事に実を結んでいました。

展示会の様子

展示会の様子

展示会の様子
ブレッド&バターのような見本市は、もっと若い世代のことを決して忘れたりしません。bbキッズ・セクションでは子供たちやティーンエイジャーも展示を見るために会場に入っています。ボボリ(Bóboli)は、先ごろバレンシアのFIMI国際子供服展で展示された「ブラック・ウィンター」コレクションを展示しました。一方、パン・コン・チョコラテ(Pan con chocolate)は、プリントとファブリックのすばらしいコンビネーションで、一目でパン・コン・チョコラテのデザインだとわかるフォーク・スタイルを提案しています。
次回のブレッド&バターは2007年7月4日から6日の日程でまたバルセロナに帰ってきます。
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