特集

フィレンツェでカルチャーとショッピング

トスカーナの首都、フィレンツェの美しい街並みを巡ってスペインブランドのショップを探してみました。

<- ドゥオーモ広場




フィレンツェはひとつの都市としての存在にとどまらない、芸術作品といえます。芸術や文化の発祥地として知られており、フィレンツェの歴史地区は世界遺産となっています。

狭い範囲にひしめく数多くの美術館はあまりにも印象的であり、またサンタクローチェ聖堂、ヴェッキオ宮殿、バルジェッロ国立博物館、ドゥオーモ、サン・ロレンツォ教会、サン・マルコ教会、レップブリカ広場など、中世およびルネッサンス期の傑作である建造物が無限に広がる目もくらむような並外れた美しさの景観を目前にすると、旅行者たちは、あまりの美しさにめまいを感じてしまうという、スタンダール症候群にかかってしまうことも知られています。芸術史における数々の最高傑作を16世紀の宮殿に所蔵するウフィッツィ美術館など、数々の美術館に展示されるすばらしい作品を堪能しようとフィレンツェを訪れるなら、どんな旅行者であっても少なくともまる1日を費やさないわけにはいきません。このフィレンツェで暮らし、活動してきた巨匠、著名人の名を挙げると、レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ブルネレスキ、ダンテ、ラファエロ、ドナテッロ、ボッカッチョ、ボッティチェッリ、フラ・アンジェリコ、マキャヴェッリなどがあります。

しかし、フィレンツェは芸術と文化のメッカであるだけではなく、ショッピングの中心地でもあります。ここでは、ニューヨークのグッゲンハイム美術館のキュレーターであるジェルマーノ・チェラントの企画により、ファッション、芸術、建築、映画、写真そしてデザインの結びつきを探るフィレンツェ・ビエンナーレが開催されます。また、フィレンツェでは、ピッティ・ウォモ(メンズウェア)やピッティ・ビンボ(子供服)など、国際的な主要見本市も開催されます。そして言うまでもなく、エレガントなこの街の通りには、フィレンツェの街並みとの調和を尊重し、その美しさに完全に溶け込んだ トップブランドの優美なショップがぎっしりと立ち並んでいます。ですから、フィレンツェの傑作建造物について役立つガイドを用意して、途中で決して見逃すことのないようにしましょう。記念すべきショッピングの旅の始まりです。

私たちのショッピングのスタート地点は、フィレンツェでもっともよく知られる名所、ドゥオーモ広場です。大聖堂と洗礼堂、そして鐘楼がそびえます。この美しさには圧倒されますが、ファッションを愛する私たちとしては、29番地にあるショップ、モンティを見逃すわけにはいきません。ショーケースには、エル・ナチュラリスタ(El Naturalista)のシューズが並びます。履き心地が良く、若々しいスタイルのエコシューズは、私たちの長いフィレンツェ巡りにぴったりです。ドゥオーモと並ぶサン・ジョバンニ広場には、13番地にボローニャというショップがあり、ラス(Ras)のシューズを取り扱っています。たぐいまれな創造性と芸術性を備えたこのブランドには、ベラスケスの名画ラス・メニーナス(女官たち)からインスピレーションを得たモデルまであります。さらに、このボローニャは、ペドロ・ガルシア(Pedro García)のシューズも取り扱っています。そのデザインはシューズの域を超え、アヴァンギャルドな小型の彫刻作品のようです。

少し歩くと、サン・ロレンツォ教会にやってきます。デッシというショップがあり、スペインブランドのシューズがいっそうの輝きを放っています。伝統と新しいテクノロジーを融合したデザインを提案するネオセンス(Neosens)、若さと斬新な魅力を打ち出した特色あるシューズのアート(Art)、伝説的なスニーカーが今やスペインスタイルのアイコンとなっているビクトリア(Victoria)、そして、メンズ・レディスのあらゆるサイズと年齢を対象に1001種類ものカウボーイブーツをそろえるセンドラ・ブーツ(Sendra Boots)があります。ここからそれほど遠くないリカーソリ通り52番地のカルペ・ディエム には、世界中のコスモポリタンな女性に向けて多岐にわたるアイテムを提供するホス・イントロピア(Hoss Intropia)のデザインがそろいます。

そこから少し南の、チェッレターニ通り8番地から20番地にあるショップ、ジラルディーニは、繊細でフェミニンなサルバドール・サペナ(Salvador Sapena)のシューズを取り扱っています。

古代ローマ人が建設し、ルネッサンス期に修復された歴史あるデリ・スペジアーリ通りを引き続き進んでいくと、10番地にロマーノ・フィレンツェというショップがあり、多くのスペインブランドに出会えます。ソールを入念に飾りつけた大胆なデザインのワンダーズ(Wonders)や、イタリアでも大人気の都会派ブランド、ビエンティ(Vienty)などのシューズがそろいます。

そのすぐ近くには、インディテックス(Inditex)グループの旗艦ブランドで流行に敏感なザラ(Zara)のショップがあります。ザラがフィレンツェに展開する2店舗のうちのひとつで、カリマーラ通り17番地にあり、レディスウェアと子供服を扱っています。メンズ、およびレディスのさらに豊富なデザインを探すには、1ブロック歩いてレップブリカ広場1番地まで行かなくてはなりません。この広場では写真を撮るだけでなく、イタリアでもっとも有名な文学的カフェ、レ・ジウッベ・ロッセで軽い食事をとることもできます。

インディテックス・グループのブランドでは、ザラの他にマッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)がフィレンツェに進出しています。このブランドは、メンズ・レディスのアーバンウェアを世界38ヶ国に届けていますが、展開する470店舗のうちのひとつが、ローマ通り5番地にあります。

カルツァイオリ通り56番地には、コインというショップがあり、ここでもエル・ナチュラリスタのエコシューズを扱っています。さらに、マンゴ(Mango)の超シックなデザインや、デスイグアル(Desigual)のユニークなウェアもそろいます。デスイグアルのシニカルな魅力のスタイルはイタリアで大評判になっています。

ここから数ブロック進むと、ヴァッチェレッチア通り12番地にラ・バディアがあり、確かな品質で現代女性のために履き心地の良いシューズを届けるウニサ(Unisa)を取り扱っています。西へ向かうと、アングイッラーラ通り11-13番地にペルッツィというショップがあり、高品質でパーフェクトな仕上げのピコリーノス(Pikolinos)のエコシューズが販売されています。

ペリッチェリア通りを南へ進むと、手工芸品の工房やレストラン、バールなどが立ち並ぶ中世の古い街並みにやってきます。その後アルノ川まで進んでいき、いよいよ、最高の美しさを誇るヨーロッパ最古の橋、ヴェッキオ橋にやってきます。あのヒトラーでさえも、この橋を爆撃しないよう自軍に命令したといいます。それはおそらく、ここから見たフィレンツェの街の風景が最高であると彼も知っていたからでしょう。この橋を渡ると、デ・グイッチャルディーニ通りにやってきます。ここではふたつのセレクトショップがさらなるサプライズを用意して待っています。20番地にはデル・セッコ・ブルーナ&フィリオがあり、カラフルな子供服でいっぱいのアガタ・ルイス・デ・ラ・プラダ(Ágatha Ruiz de la Prada)のコーナーがあります。また112番地には、シューズのセレクトショップ、シュー・ビズがあり、ポルティ(XTI)を取り扱っています。このブランドは、09/10秋冬キャンペーンで女優のミシェル・ジェナーをイメージキャラクターに起用したことから一気に評判が高まった、大胆な若者向けのブランドです。また、姉妹ブランドのオイボイ(Hoyvoy)の刺激的なブーツやシューズもそろっています。

同じ通りを引き続き進むと、ピッティ広場にやってきますので、ここで壮大なピッティ宮殿を堪能しましょう。目を見張るような広間と広大なアートギャラリーがあります。宮殿をあとにして、ロマーナ通りに戻り、サンタ・マリア通りまで進みます。すると47番地にカンペール(Camper)のショップがあります。アスファルト上ですべるようにシンプルに動くラバーソールを備えた伝説的モデル、「ペロタス(pelotas)」を試して、疲れた足をいたわってあげられます。

タクシーを拾えば、少し街中から離れたショップにも行くことができます。ピサーナ・イント通り71番地にあるソーニョ・ディ・スポサです。結婚を控えた人々のための正統派のブライダルウェアがそろう”パラダイス”で、プロノビアス(Pronovias)のラグジュアリーなデザインも扱っています。

ショッピングが終了したら、サント・スピリト広場でくつろぎましょう。ブルネレスキが手がけた最後の傑作と考えられている魅惑的な教会を眺めるだけでも訪れる価値がありますが、それだけではなく、ディナーや飲み物を楽しむにもすばらしい場所です。日中は市場やアンティークショップ、クラフトショップなどでにぎわい人々の動きが活発なこの広場は、日暮れとともに、レストランやクラブなど、さまざまなナイトライフの中心地となって、あらゆる嗜好を満たしています。

 
Icex