高級コスチュームジュエリー・アクセサリーメーカー、ラ.(la.)を支えているのは、2004年同社を創設した企業家でありデザイナーでもあるフロール・バケーロ(Flor Vaquero)です。フロール・バケーロのエクレティック(折衷的)なアプローチは、単にルネッサンス作品へのトリビュートではなく、1920年代の官能性やグスタフ・クリムトの象徴主義から、デビッド・ホックニーの鮮やかな色彩や、自然のトーンやテクスチャーへの賛辞や敬意の表現となっています。
ラ.は、ファッションの専門家の顧客の要求を満たす販売拠点を入念に選ぶことで、注目を集めてきました。2005年、フロール・バケーロはマドリードにスタジオ・オフィスをオープンし、同年末には、カット・クリスタルブランド、スワロフスキーと共に、バルセロナコレクション(ガウディ)の一環として行われたあの有名なランウェイ・ロックスショーの仕事をしました。バルセロナコレクション(ガウディ)で、彼女の作品は、フィリップ・トレーシー(Philip Tracy)、アンドレス・サルダ(Andrés Sardá)、ジョルディ・ラバンダ(Jordi Labanda)といった世界的に有名なデザイナーたちと並んで特別に取り上げられました。バケーロは、2006年のパリ・ファッションウィークの期間中に開催されたショーに2度目の参加を果たし、彼女が創造する最高の作品を世に知らしめる細心のイメージ・キャンペーンの中で、世界的進出のための道筋をしっかりとつけました。それから間もなくして、若きデザイナー、フアンホ・オリバ(Juanjo Oliva)が、マドリードコレックション(シベレス)で、07春夏コレクションに合わせて彼女のデザインを使用しました。
ラ.のスタイルは自由で多彩で時代を超えたものです。バッグ、ブレスレット、ヘアバンド、スカーフ、手袋などのディテールへ、細心の注意を払って作られたこのブランドは、彼女のデザインを身に着ける人に、自信と魅惑的なフェミニンさを与えようとしています。すべての製品はスペイン国内の信頼のおける工房で、手作業で作られています。同じ工房ではロエベ(Loewe)など高級ブランドの製品も作られています。最高級素材、準貴石、真珠、象牙などの骨、皮革、スワロフスキーのクリスタル、フェザー、ヴィンテージのボタンやレースが、ブランドの個性的なデザインを特徴づけています。今では、ラ.といえば「クオリティーの高さ」と言われるほど、そのデザインは「クオリティー」の同意語となったのです。
ラ.のコレクションは、スペイン国内ではいくつかの厳選されたセレクトショップで、そして海外ではジュネーブ、ドバイ、マイアミ、ミラノ、サン・トロペスの各都市で手に入れることができます。フロール・バケーロは現在、新しい市場進出を考え、まずはアメリカとアラブ首長国連邦を視野に入れています。さらに、ヨーロッパでのブランドポジションの確立と強化にも力を入れようとしています。