デザイナーのパトリシア・ロサレスは、幼い頃から靴に情熱を抱いており、「完全に享楽主義的な理由」で靴の収集を始めました。経済学とビジネスの学部を卒業したのち、マーケティングとグラフィックデザインでそれぞれ修士号を取得したパトリシアは、のちに宝石学とハンドメイドの靴に関心を持ちました。2008年に訓練を終えると、パトリシア・ロサレスの名で会社を立ち上げ、本部をエルダ(アリカンテ)に設けました。初めてカスタムメイドのシューズの注文を受けたのは、サウジアラビアとロシアからでした。
アルメリア出身のロサレスの精巧な職人技は、デザイナージュエリーの高度な技術と、古くからの靴作りの専門技能に影響を受けています。ロサレスは、21世紀の新たなボティエ(靴職人)と評価されています。顧客の希望通りに特注品のデザインを生み出すため、ロサレスはそれぞれの型をトワル(仮縫いの生地)のように扱い、オートクチュールの手法に基づいてデザインを確かめています。また、新しい技術を最大限に活用して、顧客の足をデジタル化し、その構造を分析することで、足にぴったりした形を実現しています。各アイテムが、最上級の素材で作られています。ワニのナパ革、ウナギの革、ガルーシャ(エイ革)、エミューの羽、パイソン、サテンをあしらったミンク、スエード、エナメル革、ブルーサファイア、ブラックダイアモンド、エメラルド……。「パトリシオス」と名付けられた靴は、ブランドの象徴である8ミリの真珠がヒールのなかにはめ込んであります。
パトリシア・ロサレスは2009年にマドリードで、ジュエリーシューズのコレクションを初めて発表しました。2010年には、マドリードおよびパリでプレタポルテコレクションを立ち上げました。2011年6月には、男性向けのライン「ロサレス・メン(Rosales Men)」と「パトリシア・ロサレス・エコ(Patricia Rosales Eco)」など新コレクションを発表します。
パトリシア・ロサレスは、マドリードのセレンツァ・ホテルとパリのパークハイアット・パリ・ヴァンドームに設けた2つのアトリエで予約客に対応しています。また、オンラインブティックのwww.patriciarosalescouture.comでもコレクションを入手できます。
パトリシア・ロサレスは、100万ユーロ近くを売り上げており、主な市場はサウジアラビアとUAE、ロシア、フランス、英国です。輸出率は約80%です。ビヨンセやモニカ・ベルッチ、カロリーヌ・ド・モナコ、シエナ・ミラー、マリオン・コティヤール、レティシア・カスタ、マドンナなど、レッドカーペット級の著名人たちがこのブランドのファンを公言しています。