
ロエベの歴史は1846年にマドリードの中心部にあるLobo通り(以後Echagarayと改称されました)にレザー工房が設立されたときに遡ります。1872年にドイツ人の職人エンリケ・ロエベ・ロスバーグがマドリードにやって来て、このレザー工房に加わりました。20年後、E.ロエベはマドリードのPrincipe通りに店を開き、人々の注意を引くようにデザインされ、時代のシンボルともなった、大きな看板を設置しました。この頃から非常に高い評判を得るようになりました。
1905年、エンリケ・ロエベ・ヒルトンがロエベの社長をしていたとき、国王アルフォンソ12世がスペイン王室御用達の称号を与えました。5年後の1910年にロエベはバルセロナに最初の店を開きました。それ以後1923年にマドリードで2店目の店舗をBarquillo通り7番地にオープンするまで、ロエベは新店舗を作りませんでした。1934年にエンリケ・ロエベ・ナッペが会社を継承して事業の拡大に着手し、1939年にマドリードのGran Via 8番地に新店舗をオープンするなど、店舗を増やしていきました。Gran Via 8番地の店舗は現在でも伝統的なスタイルを守って営業しています。
1945年にペレ・デ・ロサスがデザインした、ボックスカーフのバッグは、後に同社の定番品の1つとなりました。1959年にロエベはマドリードのセラーノ通りに新店舗をオープンし、高級品店の概念に変革をもたらしました。1963年にはロンドンに店舗をオープンし、海外進出を果たしました。
70年代にロエベはレディスウエアの分野に進出し、最初のスカーフをデザインしました。1970年、ビセンテ・ベラが現在では世界中に知られている有名なロエベのトレードマークをデザインしました。1972年には同社の最初の香水L de Loeweが発売されました。その1年後にロエベは日本に最初の店舗をオープンし、アジア全土へ進出する戦略に着手しました。
1974年にはダリオ・ロッシのデザインによるAnte-Oroコレクションが発表され、この時期のスタイルを決定付けました。1年後にロエベはロエベ・プール・オム・フレグランスを発売し、急速にマーケットリーダーになりました。1979年、Renzo Zengiaroがナッパコレクションをデザインし、補強されたバッグというコンセプトが導入されました。今日でもスペイン市場での人気を保っているフレグランスAire de Loeweが1985年に発売されてベストセラーとなりました。1986年には最初のロエベメンズウェアのショップがマドリードのセラーノ通りにオープンしました。
1987年にロエベは海外進出を促進するために、ラグジュアリーブランドを扱うLVMHグループと契約を締結しました。この年には香水Esencia de Loeweも発売されました。この時期は同社が経営の強化を図った時期であり、1988年にはロエベ財団が設立されました。エンリケ・ロエベの提案で設立されたロロエベ財団は、毎年International Poetry Competitionを開催しています。1996年はロエベの創立150周年にあたり、この年にロエベはLVMHによって買収されました。
1997年にナルシソ・ロドリゲスがレディスウェアのデザイナーに就任し、1998年に初めてパリコレでコレクションを発表しました。その後ホセ・エンリケ・オニャ・セルファが就任し、2002/2003年秋冬コレクションでロエベのデザイナーとしてデビューを飾りました。そして、2008年1月からスチュアート・ヴィヴァースを新クリエイティブ・ディレクターに迎え、ブランドの革新を図ります。