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デザイナー
  • プロフィール

    ヘスス・デル・ポソ(Jesús del Pozo)は、1974年に最初のメンズウェアショップをマドリードのアルミランテ通り(Calle Almirante)にオープンしました。それ以降、ラインと素材の革新を中心に据えた温かで個性的な世界に全身全霊を傾けてきました。

    彼は1976年にパリのSEHMで初のメンズウェアコレクションを発表しました。そして4年後の1980年には、レディスのプレタポルテがデビューしました。1989年には東京のファッション振興財団で、そして1990年にはパリのルーブル美術館で開催されたLa Cour Carréeで、それぞれコレクションを発表しました。マドリードコレクションでデビューを果たして以来、ヘスス・デル・ポソはマドリード・ファッションウィークの主力デザイナーとなっており、当初からずっとこのイベントを大切にしています。

    1990年代初めに、ヘスス・デル・ポソはフレグランスの世界に進出しました。まず1992年に女性用フレグランス「ドゥエンデ(Duende)」を発売し、1994年には初の男性用フレグランス「クエーサー(Quasar)」を発売しました。その後、1996年には「エセンシア・デ・ドゥエンデ(Esencia de Duende)」、1997年に「ハロウィーン(Halloween)」、1999年に「クエーサー・アドベンチャー(Quasar Adventure)」、2001年には「オン・エル(On El)」および「オン・エリャ(On Ella)」、2005年に「ヘスス・デル・ポソ・イン・ブラック(J. del Pozo In Black)」、2007年に「ヘスス・デル・ポソ・イン・ホワイト(J. del Pozo In White)」が、続々と生まれました。さらに2008年には「ハロウィーン・キス(Halloween Kiss)」、2009年には「ハロウィーン・キス・セクシー(Halloween Kiss Sexy)」が登場しました。そして2010年、彼はファッション界での35周年を記念した「アンバー(Ambar)」を発売しました。

    ヘスス・デル・ポソはファッションに対する愛着だけでなく、アートにも熱心に取り組んでいます。その情熱によってアリシア・アロンソ、アイーダ・ゴメス、ホセ・アントニオ・ルイス、ホセ・カルロス・プラザ、ボブ・ウィルソン、エミリオ・サジ、フェルナンド・トゥルエバといった舞台監督やアーティストたちとの提携が実現し、演劇、バレエ、映画、およびオペラ用の衣装をデザインしてきました。なかでも彼が大きな感銘を与えたのは、1998/99シーズンにエミリオ・サジ監督のもとでスペイン王立劇場が上演したビゼーのオペラ『カルメン』の500着もの衣装、および2008/09シーズンのロサンゼルスのLAオペラのために手がけた衣装でした。

    2000年以降、商品ラインを拡充し、小物類やアイウェアのほか、食器やホームウェアといった幅広い分野にコレクションを広げています。彼はマドリードのトレド大通り(Ronda de Toledo)にできた明るく開放的な新しいアトリエに移り、ここにある「アイデア・ラボ」の中で、彼のデザインチームとともにコンセプトや素材、カットについての研究を進めています。彼のクリエイティブな試みは、シベレス(マドリード・ファッションウィーク)で発表するプレタポルテおよびブライダルウェアの両方のコレクションに反映されています。さらに彼は、自身の体験や熱意を次世代のデザイナーやファッション愛好家たちに受け継ぐべく、「ヘスス・デル・ポソ基金」を創設しています。

    2011年8月、永眠。